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起承転結は必要ない!SEOを意識したおもしろい文章構成の方法

文章構成

コンテンツマーケティングのためのブログ記事ばかりでなく、なにかしらの長い文章を書いていくときに、全体の「構成」をどのように組み立てるかは、それ自体の「おもしろさ」に大きく影響します。

以下にご紹介する文章構成の方法は、ブログばかりでなくレポートや長文、論述文、手紙などにも使える方法です。

とくに情報ブログについては、「普通の流れ」で構成してみても、読み込まれる記事にはなりません。

SNSなどを使ってPV数だけを集めても、ページの離脱率が高ければ、成約(コンバージョン)にはほど遠い状態になってしまいます。

これではまるで、通りすがりの一見客が多い、ただ混んでいるだけで商品は売れないお店と同じです。

読む人のページ滞在時間が延びていないからこうなります。サイトの滞在時間はSEO効果を狙う上で非常に大事な要素です。

ただ単に文字数を重ねて文章量を増やしただけの記事は論外ですが、ブログの最終目的はあくまでも成約(コンバージョン)です。

お客さんが店内を存分に楽しんで、十分納得して商品を購入し、満足してお店を後にするような記事を作りましょう。そのためにも「おもしろい」文章構成を組み立てなければいけません。

以下にご紹介する方法で、全体の骨組みを作ってみてください。

ブログ記事が「おもしろいもの」になります。

繰り返しになりますが文章の「構成」は、おもしろいブログ記事を作る上でとても大事な要素です。

個人的には、一杯のラーメンがどんな具材で構成されているのか? と同じくらいに大事なことだと思っています。

  
文章がコンテンツマーケティングを満たすための必須条件は以下の3つでした。サイトのSEO効果を狙う上でも大事なことです。

 1.情報の質が高いこと  2.証拠を明示できている  3.おもしろい

それぞれ理由については、前回の記事「4000文字の文章でも一気に書けるようになるシンプルな達成法」、SEOライティングについては、「Webライターが意識すべき「SEOライティング」の6つポイント」で書かせていただきました。

この3つの条件を備えつつ、おもしろく文章構成をします。

文章全体を三幕構成で組み立てる

読んで字のごとく文章全体を三幕で構成します。「設定」シーン、「対立」シーン、「解決」シーンというふうに分けてください。

3つの幕のそれぞれの長さの割合は、おおよそ1:2:1が適当と言われていますが、この点は最初はあまり意識する必要はありません。

「長さの調整」は、ある程度文章が出来上がってからの作業だからです。

三幕構成とは

三幕構成(さんまくこうせい、Three-act structure)は、脚本の構成である。三幕構成では、ストーリーは3つの幕 (部分) に分かれる。それぞれの幕は設定 (Set-up)、対立 (Confrontation)、解決 (Resolution) の役割を持つ。
~中略~
一般に、映画の脚本は三幕構成になっている。国際的には、映画は三幕構成のモデルに基づいて制作されている。三幕構成のモデルは、小説、コミック、ゲーム、テレビドラマ、およびドキュメンタリーなど他の分野にも応用される。     
「三幕構成」 – Wikipediaより

三幕構成を理論立てて説明しているのは、シド・フィールド氏の著書「Screenplay: The Foundations of Screenwriting」です。
英語が読めるという訳ではないのですが、なんでもきちんと調べて確かめてみることは大事ですので、さっそくgoogle検索してみたところ、以下のように記述がありました。抜粋してご紹介します。

文章構成

Syd Field  “Screenplay: The Foundations of Screenwriting” より抜粋

映画の脚本やドラマなどは、この三幕構成で組み立てられています。この構成法を使って情報ブログの記事を組み立ててみましょう。

むかし習った「起承転結」を意識する必要はまったくありません。

習っていないと思う人は無視してください。

三幕構成を平面に展開すると以下の図のようになります。

文章構成

さらに、3つに分かれる全体を通して、プロットポイント(①~⑤)と呼ばれる、適切な位置にアクセントをつける部分があります。これは以下のように設定します。

①・・・「出会い」

②・・・「旅立ち」(ここをプロットポイントの「①」と言われていますが、書籍の構成を考えた場合には前段も含むので「②」が適当)

③・・・「事件」(大きな事件や出来事が起こるところです)

④・・・「ターニングポイント」(2幕から3幕へ移るちょうど分岐点です)

⑤・・・「クライマックス」「帰還」

このプロットポイント部分の内容が上手いほどストーリーはおもしろくなります。

さらに、ポイントからポイントへの傾斜がきついほど、読む人の心が揺さぶられ、ドキドキするようなストーリーになります。

これを断面図で展開すると、プロットポイントは下の図のように配置されます。

文章構成

一般に、②から③をたどる線は、直線的な話の流れを作るのですが、上記の青い矢印で示したポイント(※)のように「谷」(1つ目)を作ることで、より全体を通しての起伏が激しくなり、おもしろいストーリー展開になります。(2つの「谷」を作る)

適切な位置にアクセントを置き、流れに起伏をつけることが文章をおもしろくするコツなのです。

むかし話も三幕構成でできている

「桃太郎」のストーリーを上記の三幕構成とプロットポイントに当てはめてみます。

文章構成
【第1幕】 桃から生まれた桃太郎は、おじいさんとおばあさんの下ですくすくと育ちます・・・①「出会い」
文章構成
【第2幕】 村の人々を苦しめているという大義名分を得て、桃太郎はきびだんごをエサに数々の動物を引き連れ鬼退治に出征します・・・②「旅立ち」
文章構成鬼が島での鬼との戦い・・・③「事件」「対立」
文章構成
【第3幕】 鬼との戦いに大勝利を収め、桃太郎は、鬼たちから奪った数々の財宝を持ち帰り、村に戻って幸せに暮らした・・・⑤「クライマックス」「帰還」

④の「ターニングポイント」が、あまり印象的には書かれていない物語なので、このポイントは省きました。

しかし、この④ポイントをどういった内容にするか(上の図のかなり低い位置に持ってくる・・・)によって、ストーリー全体のおもしろさは大きく変わります。

このポイントは「セカンド・ターニングポイント」とも言われ、以下のように定義されています。

セカンド・ターニングポイント
セカンド・ターニングポイントまたはプロットポイント II (Second turning point または Plot point II ) は、第三幕への分かれ目であり、通常、全体のおよそ3/4、開始から80-90分頃に配置される。このポイントは、ファースト・ターニングポイントと同じく、ストーリーをより危険な方向へ転換させ、新たな幕に進ませる。その結果、主人公の危険度は次の第三幕で最も高くなる。最悪の状況にある主人公は、ここで敵対者に大きく立ち向かい、決戦のために新しい舞台へと移る。そのクライマックスに向けてストーリーのテンポはここで上がる。実際にタイムリミットが設定されるケースもある (“ticking clock”)。代表的な例としては、『アナと雪の女王』(’13) で、瀕死のアナがクリストフに会うために宮殿から脱出しようとするシーンがセカンド・ターニングポイントにあたる。   - Wikipediaより

僭越ながらこの「桃太郎」の話に、前述したセカンド・ターニングポイント(④)を加えてストーリーが盛り上がるような内容を作るとすれば・・・

③の戦いで一度桃太郎は鬼に惨敗し、いったん村に退却する(④)。
そして訓練に訓練を重ねてリベンジに向かい、最後は大逆転勝利をおさめる(⑤)。

という話にすることではないでしょうか。鬼に対して再度戦いを挑む第3幕は非常に盛り上がります。

ちなみにこのポイント④の位置は、③からの落差をつければつけるほど、グラフに起伏の幅も生まれ、読み手の心が動かされるストーリーとなります。

①ポイントよりも下に位置させることが大事です。④のシーンでは、かなり桃太郎を落ち込ませなければならないということです。

自己啓発小説を三幕構成で組み立ててみる

「心が揺さぶられる」という事例のひとつをご紹介します。三幕構成を自己啓発の小説で作ってみます。そして、プロットポイントを配置してみると、以下のような話の筋になります。

①失敗と苦難 → ②ちょっとした成功 → ③ちょっとした失敗と苦難 → ④もう一度頑張って成功する → ⑤立ち直れないくらいの失敗と苦難 → ⑥大成功

ストーリーのあらすじとしてはこうなります。

①「出会い」・・・事業に失敗し家族離散、一文無しになる。 ➔ ②「旅立ち」・・・仲間とともに事業を起こし、うまくいく。 ➔ ③「事件」・・・仲間の裏切りなどで大きく事業を失敗する ➔ ④「ターニングポイント」・・・家族の大切に気づき家族のもとへ ➔ ⑤「クライマックス」「帰還」・・・家族とともに事業を興していく 家族に戻る

プロット・ポイントの図に表してみると以下のようになります。

文章構成
このあらすじの中で、上記の図の中に記入した青い◯で囲っている「A」に相当する人物は誰になると思いますか?

そうです。「家族」です。最後のクライマックスのシーンで大成功への大きな役割を果たします。

この設定を「伏線」(ふくせん)と言います。

途中の失敗するシーンなどにはいっさい登場させないでおき、最後の最後で登場させます。これは一般に「小説」で多く使われるテクニックです。最後に「ああ・・!」と思わせるやり方です。

情報ブログの記事の場合、この「伏線」までは意識しなくても構わないのですが、構成を組み立てるということはとても大切なので、取り立ててアイデアがない場合は、「三幕構成」で3つに分けて、プロット・ポイントを適切に配置した流れを作ってみましょう。

文章構成に起承転結が使いにくいワケ

起承転結を使って文章構成をすると、ウェブの読み手の目線ではなくなります。ウェブだけに限らず、広く文章においてこの「起承転結」を否定する意見もあります。

ここでは、コンテンツマーケティングの観点から起承転結を「使いにくい」ものとします。また、SEO効果を狙う文章の作成という点からも、「起承転結」で構成するのはなかなか困難です。

「Webライターとして意識する出版との違い~ビジネスポイントのまとめ」でも書かせていただいたとおり、ウェブの世界の読み手に対しては、「答えを早い段階で書く」ということが大切です。

起承転結で文章構成をすると、どうしても結論を最後に回さなくてはいけなくなります。「答え」を早い段階で書くことができないのです。

きしょうてんけつ 【起承転結】
①漢詩の絶句で,句の並べ方。起句でうたい起こし,承句でこれを承(う)け,転句で趣(おもむき)を転じ,結句で結ぶという形式。絶句では第一句を起句,第二句を承句,第三句を転句,第四句を結句という。起承転合。
②文章の構成や物事の順序。
起承転結 – Weblioより

起承転結で文章を構成した場合、情報ブログの記事は以下のような順番になってしまいます。

「起」・・・問題提起
「承」・・・理論展開
「転」・・・反対意見
「結」・・・答え

「起」で問題を提起し、少なくとも「承」でその答えがほしいところですが、そうならず、次の「転」のセクションでその名のごとく転んでしまう・・・話題が少し横に逸れます。違う視点から意見を述べるという言い方もあります。そして、結局最後の「結」の部分で答えを言うという構成です。

これをウェブの文章で組み立ててしまうと、読み手は途中のどこかで必ずやそのページを離脱してしまうでしょう。早々に立ち去ってしまう場合も多いでしょう。

「答え」を早い段階で明示できない文章は、ウェブには向いていないのです。

ページ離脱率の高い文章とは

明日は晴れるのか? 雨なのか? を知りたいときに、天気予報サイトを開くとします。

①「明日は雨です」と言い切りで始めるサイト

②「今日は西日本では晴れ、関東から東の太平洋側は前線をともなった・・・」という長文で始まるサイト

あなたはどちらのサイトを見ますか? 読み進めますか?

①の文章を読むと、「どうして? なんで? いつの時間帯から? いつ止むの?」というふうに読み手はどんどん先を求めてきます。次に求める答えが書いてあれば尚更に読み進めます。結局、ページ滞在時間が長くなります。

①の文章はSEO効果も高いということになります。

反対に、②の文章ではページの離脱が早いのはもちろんですが、よほどのことがないかぎり、読み手は二度とそのサイトに戻ってくることはないということがウェブでは起こってまいます。

再度、同じサイトに呼びこむためには、「広告料」という不確定な対価を払わなければいけなくなってしまうのです。

なぜ文章を説明から始めてしまうのか?

それは、読む人の心理を考える「余裕がないから」です。そして書き手に「自信がないから」です。

「答え」を冒頭に書かず、後にまわしてしまう・・・
どうしても説明文や、挨拶文や言い訳のような問いかけ文を書いてしまう・・・

十分な調査をしていて、読む人の問いに対する答えと実証できるものを十分に準備していれば、書き手には自信が生まれ、読む人の気持ちもわかってきます。

「早く答えがほしい」が、読む人の心理です。

言い訳の説明文も、的外れな問いかけ文も、ましてや挨拶文の必要もなく、文章の冒頭に「答え」を書くのが情報ブログです。

文章構成

そもそもSEOライティングは検索からの流入を狙った文章作成のはずです。

もちろんその構成も検索流入を狙って組み立てられているはずです。

そして、検索とはユーザーの「問題提起」です。何かのことについての疑問の解答を求めて検索をしていきます。

つまり、起承転結の構成の最初の部分に位置する「問題提起」は、すでにユーザー側(読み手)から起こされているのです。

文章構成

問題提起がされていれば、次は「答え」です。

やはりページの最初に「答え」があるべきで、再び問題提起をもってくる必要ないのです。言い訳のような問題の説明文などは論外ということになります。

「答え」を求めて、検索して、読む人はページにやって来ます。

あくまでもSEOライティングをしているということを忘れないようにしましょう。

文章構成

コンテンツマーケティングを徹底させる文章の構成

1.結論
2.理由
3.実証

文章のセンテンスごとに、この順番をできるだけ意識して書いていきましょう。とくに最初の段階で挨拶文や問いかけ文を書いてしまうのは、言い訳をしているのと同じになってしまいます。

会社の上司に、「結論から先に言え!」とむかしよく言われたものです・・・

そこで、以下の書き方を参考にすると便利です。

パラグラフ・ライティングを心がける

パラグラフとは「段落」という意味で、ひとつのテーマについて書いた「まとまり」のことを言います。文章とは、複数のパラグラフが組み合わさったものと言ってもいいです。

伝えたいメッセージ「結論」
➔ その「理由」 
➔ 「実証」できる具体例

この形をひとつのパララグラフとします。そしてこの形を繰り返しながら文章を構成していきます。

パラグラフ・ライティングの基本例

まったくブラッシュアップしていない文章ですが、以下の文章が基本的な流れです。

【タイトル】「ここ一週間の天気について知ってやっておくべきこと」

洗濯物は、ぜひ土曜日に一気に片付けておきましょう。

明日は晴れる。
高気圧が張り出すから。
衛生画像がこちらです。
ただし、夕方から雨が降ります。

今日は雨が降る。
まだ梅雨前線が停滞しているから。
今の街の様子です。傘を差している人がいます。

降ったり止んだりの一日なので、折りたたみ傘を
持って行くことをオススメします。

週末の天気は土曜日が晴れで日曜日はまた雨です。
降ったり止んだりの一週間です。
やはり洗濯物は土曜日に片付けておきましょう。

パラグラフ・ライティングとは以下のようにも説明されています。

また、文章やストーリーの構成としての起承転結は、ローカルなスタイルであり、国際的には、英語の一般的な文章ではパラグラフ・ライティング (主張→根拠→主張)、学術論文ではIMRAD[12]、および映画などの脚本では三幕構成が主に用いられている
起承転結 – Wikipediaより

英語の文章の一般的な構成は、起承転結ではなくパラグラフ・ライティングです。

英語圏から生まれたウェブの世界で生きていくためには、やはり英語圏の考え方に従うべきです。そのほうが検索エンジンにも好まれる文章構成になるということです。

オススメの文章構成

三幕構成とパラグラフ・ライティングを合わせて文章全体を構成していきます。

以下のように書いていきましょう。

【タイトル】「○○出来る方法」
・それはこれとこれとこれ
・その例はこれ
・それについての論理的説明→ここで議論展開できるとよりおもしろくなる
・検証証拠
・まとめ

段落ごとに、伝えるメッセージはひとつです。そして言いたいことは、段落(パラグラフ)の最初の部分で示します。

次に、なぜそうなのかという理由を示して、最後に実例を示すという順番です。

できるかぎり感情を入れることなくロジカルな構成にしていきましょう。証拠画像やグラフなどで示していくことも大事です。

先月、Googleより新機能が発表されました。

google発表ITmediaより

やはり「答え」が早く示されていたほうがよさそうです。

なにが言いたいのたいのかが、最後になるまでわからないような文章は、少なくともSEO効果は見込めないということです。

まとめ

すべての文章は構成されたものです。長文、論述文、手紙、メールに至るまでそうです。会社の稟議書だって上司を説得するために「構成」を考えていたりします。

もちろん構成がないという文章もあります。歴史書などがそうです。順を追って説明しなければならないという宿命を背負っています。

しかし史実を順を追って書かれた歴史書を読むのと、歴史小説を読むのはどちらがおもしろいでしょうか?

・・・構成された文章を読むほうがおもしろいというのは人の心理だと思います。

 
今回のブログを読んでいただき、どんな流れで書けばいいのか悩んでいる方への一助となれば幸いです。

PS
ちなみに東野圭吾さんの小説の構成は、

「最初に大きななぞから小さななぞへ、ターニングポイントで切り替わり、小さな謎を解決してき最後に大きな謎を解き明かす」

ということを意識されているそうです。
だから読みたくなるし、読み始めると目が離せなくなるのですね。

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川添勤

Webライターズ創設者の一人。ライティング担当。健康情報サイト『ルナルナ』、音楽情報配信サイト『Music.jp』などを運営する株式会社エムティーアイ (東証第一部上場:9438)ソリューション事業部ICT担当顧問。書籍出版のプロデュース事業も抱えつつ毎日Webライティングのことばかり考え奮闘中。
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